【経営の羅針盤 2022年1月】 「昨年、1/4インチ口径のドリルが100万個売れたのは、人びとが1/4インチのドリルを欲しかったからではない。1/4インチの穴が欲しかったのである」 ご存知の方も多いと思いますが、これは、マーケティングの大家であるセオドア・レビット博士が、著書『マーケティング発想法』(1971年/原著は1968年出版)の中で紹介した有名な話です。 レビット博士は、企業が商品やサービスを販売するときに、その商品・サービスの機能のみに着眼し、狭く定義してしまうことによって、競合や環境変化に対 ...