会社/経営をしこうさくご

ハチドリのひとしずく

【経営の羅針盤 2021年9月】 「ハチドリのひとしずく」というお話をご存知でしょうか。 * * * 森で火事が起こりました。 獣も昆虫も鳥たちも、われ先に逃げました。 しかし、クリキンディという名前の1羽の小さなハチドリは留まりました。 そして、水辺と森を行き来して、くちばしに入れた水を一滴ずつ、火の上に落としました。 動物たちはそれを見て、「そんなことをして、何になるんだ」と笑い出しました。 クリキンディは答えました。「私は自分ができることをしているだけだよ」と。 * * * もともと南米の先住民に伝 ...

人材育成の「70:20:10」の法則

【経営の羅針盤 2021年8月】 目次 人材育成における「70:20:10」の法則 コロナ禍のなかで問われる「研修」の意義 経験学習とダブル・ループ学習 人材育成に関して、よく聞かれる「70:20:10」の法則。経験を通じた学びを効果的にするためには、何が重要か。本コラムでは、「経験学習」や「ダブル・ループ学習」の考え方を紹介しながら、コロナ禍の先を見据えて大切にしたい、学びや成長の視点を考えます。 1.人材育成における「70:20:10」の法則 人材育成において、「70:20:10」の法則というものがあ ...

セカンド・ペンギン

【経営の羅針盤 2021年7月】 目次 ファースト・ペンギン:海に飛び込む1羽目のペンギン 組織の変革にとって重要な「2羽目のペンギン」 1.ファースト・ペンギン:海に飛び込む1羽目のペンギン DX(デジタル・トランスフォーメーション)への取り組みなど、企業経営において、イノベーショ ンの実現が重要な課題となっています。既存の事業が成熟化していくなかで、いかにして、新しい商品やサービス、事業、あるいはマーケットを創り出していくか。これまで経験したことのない、未知なことへの挑戦が求められています。 このこと ...

「組織開発」は誰の担当か?

【経営の羅針盤 2021年6月】 目次 「組織開発」とは あらためて重要となっている「組織開発」 「組織開発」は、誰の担当業務か? 組織が持続的に成長していくために 1.「組織開発」とは 経営やマネジメントに関わる用語で、「組織開発」という言葉があります。文字通り、組織の能力を開発することを意味します。人材を開発する「人材開発」の方は一般的に用いられていますが、組織開発が注目されるようになったのは、この10年くらいではないでしょうか。 組織開発には、様々な定義がなされています。例えば・・・ 「計画的で、組 ...

2つの「VUCA」

【経営の羅針盤 2021年5月】 目次 軍事用語として生まれた「VUCA」 もう一つの「VUCA」 1.軍事用語として生まれた「VUCA」 「VUCA」という言葉が、広く使われるようになっています。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧さ)の頭文字を並べたものです。 この言葉は、もともと、1990年代に軍事用語として生まれたものです。それまでの国家間による戦争から、いつどこで発生するかも分からない同時多発テロの時代へと変 ...

「価値観(バリュー)の明確さ」と「組織へのコミットメント」

【経営の羅針盤 2021年4月】 4月になって、新入社員の配属や人事異動などによって、職場に新たなメンバーが加わっていることかと思います。これまでと違った視点や経験をもった新たなメンバーが加わることは、職場の多様性を高めることにつながり、組織を活性化するという観点から重要なことです。 一方で、せっかく多様な人材が集まっても、相互の関係性が深まらなければ、組織の力を高めることに結びつきません。「ダイバーシティ&インクルージョン」と言うように、多様性を受け入れ、包摂することが大切です。 多様性を活かすとともに ...

メタ認知

【経営の羅針盤 2021年3月】 「メタ認知」とは 「メタ認知」という心理学用語があります。「メタ(meta)」は、「高次の」とか「より上位の」を意味する接頭語です。したがって、「メタ認知」とは、「認知についての認知」ということになります。自分自身や他者が何かを認知している状態を、客観的に見つめることとも言えるでしょう。 メタ認知には、メタ認知的知識とメタ認知的活動があるとされています。メタ認知的知識は、人の認知のあり方や傾向などの特性に関する知識、課題に応じた対処の仕方に関する知識、課題解決の仕方に関す ...

「多異変な時代」にリーダーが大切にしたいこと

【経営の羅針盤 2021年2月】 現在の企業がおかれている「多異変な時代」 「多異変な時代」。これは、長年にわたってグローバルリーダーの育成や組織変革に携わっている船川淳志さん(株式会社グローバルインパクト 代表パートナー)(*1)による造語です。大きくパラダイムがシフトしている「大変な時代」は、多様性と変化に富んだ「多異変な時代」でもあるという意味で、2001年から使用されているそうです。 筆者は、日本能率協会が、グローバルリーダーの育成を目的として2004年に開講した研修プログラム『グローバル・ビジネ ...

ネットワークサイエンスで改善!在宅勤務のコミュニケーションと生産性低下

今回は、ピープルアナリスト 大成弘子氏に、働く人々の幸福に関するデータ活用についてお話を伺いました。全4回にわたって沢山の事例を交えながらご紹介していきます。前回の記事(ピープルアナリストが語る、リモートで組織のつながりを強化する方法)に続き、最終回の第4回目となります。 今回は、リモートワークにおける問題TOP3のうち、 1.リモートワークによってつながりが薄れている、孤独を感じる 2.リモートワークでパフォーマンスが低下する社員がいる 3.リモートワークでオンラインミーティングが増えたが、どうコミュニ ...

四方よし

【経営の羅針盤 2021年1月】 企業の社会的責任と「三方よし」 2015年に国連が提唱したSDGsへの関心が一層高まるなど、企業の社会的責任や存在意義をあらためて問い直す動きが広がっています。また、ESG投資が拡大し、投資家や株主からも、社会課題の解決に向けた対応が求められるようになってきています。 企業の社会的責任に関して、日本には古くから「三方よし」の考え方があります。これは、近江商人の経営哲学を表している言葉で、「売り手よし、買い手よし、世間よし」を示しているものです。 売り手だけが利益を得ればよ ...

SDGs 活用事例に学ぶ、企業理念と目標数字のひもづけ方

多くの企業がSDGs達成と企業の成長を連動させる取り組みを進めています。 しかし、自社の業種、事業とSDGsを紐づけて発想することが難しかったり、実現に向けて具体的な数値目標を立て、活動に落とし込むことができないといった悩みを抱えている担当者も少なくありません。 そんな時は企業理念や存在意義に立ち返り、SDGsを自社なりに捉え直すことが有効です。 今回はそれによって社内浸透の推進、事業の投資判断、新規事業の可能性が広がった、という企業のSDGs取り組み事例をご紹介します。 ※この記事では一般社団法人日本能 ...

ピープルアナリストが語る、リモートで組織のつながりを強化する方法

この記事では、「働く人々の幸福に関するデータ活用」をテーマにとりあげた、ピープルアナリスト 大成弘子氏の講演を全4回にわたってご紹介しています。今回は前回の記事(ピープルアナリストが語る、仕事の生産性を高める幸福とは?)に続き3回目となります。 第3・4回目では、リモートワークにおいて、企業が陥りがちな以下の問題をとりあげます。 1.リモートワークによってつながりが薄れている、孤独を感じる 2.リモートワークでパフォーマンスが低下する社員がいる 3.リモートワークでオンラインミーティングが増えたが、どうコ ...

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